ベースの基礎練習を調べていると、「クロマチック練習」という言葉を目にすることがあります。
クロマチック練習は、ベースを始めたばかりの人でも取り組みやすい基本的な練習方法の一つです。
特別なフレーズを覚える必要がなく、左手の指を動かす練習や、右手と左手を連動させる練習として使えます。
今回は、ベース初心者向けにクロマチック練習の基本的なやり方と、練習するときのポイントを解説します。
クロマチック練習とは?
クロマチックとは、半音ずつ音を移動することです。
ベースでは、隣り合ったフレットを順番に弾いていく練習が、代表的なクロマチック練習になります。
例えば、
1フレット → 2フレット → 3フレット → 4フレット
というように、同じ弦のフレットを順番に弾いていきます。
音楽的なフレーズを演奏するというより、ベースを弾くための基本的な動きを確認する練習と考えると分かりやすいでしょう。
基本的なクロマチック練習
まずは4本の指を使って、
人差し指 → 中指 → 薬指 → 小指
の順番でフレットを押さえます。
例えば1弦側から始めるなら、
1フレットを人差し指
2フレットを中指
3フレットを薬指
4フレットを小指
という形です。
1本の弦を弾き終えたら、次の弦へ移動します。
最初はこれだけで十分です。
難しいパターンをたくさん覚える必要はありません。
最初はゆっくり弾く
クロマチック練習では、速く弾くことを目標にしない方がいいでしょう。
初心者なら、まずはゆっくり正確に弾けるテンポから始めます。
例えばメトロノームをBPM60に設定して、1拍に1音ずつ弾いてみましょう。
余裕が出てきたら、少しずつテンポを上げます。
速く弾こうとしてフォームが崩れるくらいなら、テンポを戻した方が効果的です。
指を大きく浮かせない
クロマチック練習では、指を必要以上に動かさないことも意識しましょう。
例えば1フレットを押さえたあと、指を弦から大きく離してしまうと、次に押さえるまでの移動距離が長くなります。
できるだけ、
弦から離す → 大きく浮かせる
ではなく、
必要な分だけ離す → 次の音の近くで待つ
という動きを意識します。
これは実際の曲を弾くときにも役立ちます。
押さえた指をすぐに離さなくてもいい
初心者の場合、
「次の指で押さえるから、前の指はすぐに離す」
と考えすぎる必要はありません。
弾いた音を残したい場合は、そのまま押さえておいても構いません。
一方で、音を止めたい場合はミュートが必要になります。
クロマチック練習でも、
音を出すことだけではなく、不要な音を出さないこと
を意識すると、より実践的な練習になります。
ミュートも意識する
クロマチック練習は、ミュートを意識する練習としても使えます。
弾いていない弦が鳴ってしまわないように、右手と左手の両方を意識してみましょう。
ただし、最初からミュートまで完璧にしようとすると難しく感じるかもしれません。
まずは、
「余計な音が鳴っていないか確認する」
くらいで十分です。
慣れてきたら、ミュートまで含めてきれいに弾けるようにしていきましょう。
右手と左手を合わせる
クロマチック練習では、左手だけでなく右手も重要です。
左手でフレットを押さえるタイミングと、右手で弦を弾くタイミングがずれると、音がきれいに出ません。
そのため、
押さえる → 弾く
という動きを合わせることを意識しましょう。
速く弾くよりも、右手と左手がきちんと連動していることの方が大切です。
メトロノームを使ってみよう
クロマチック練習には、メトロノームもよく合います。
例えば、
BPM60で1拍1音
から始めて、
余裕が出てきたら、
BPM70
BPM80
と少しずつ上げていきます。
さらに慣れてきたら、1拍に2音、4音と増やしていく方法もあります。
ただし、テンポを上げること自体が目的にならないようにしましょう。
音が雑になったり、指が大きく動いたりするなら、一度テンポを下げます。
4本の指を均等に動かせなくても大丈夫
初心者の場合、薬指や小指が思うように動かないことがあります。
これは珍しいことではありません。
特に小指は、人差し指や中指と比べて動かしにくく感じる人も多いでしょう。
最初から4本の指を完全に同じように動かす必要はありません。
無理に力を入れるのではなく、ゆっくり練習しながら少しずつ慣らしていきましょう。
クロマチック練習だけを続ける必要はない
クロマチック練習は便利ですが、これだけを毎日長時間やればいいというものではありません。
ベースを上達させるには、
- クロマチック練習
- スケール練習
- リズム練習
- 曲を弾く練習
などを組み合わせることが大切です。
クロマチック練習は、普段の練習の最初に数分取り入れるくらいでも十分です。
クロマチック練習の効果
クロマチック練習を続けることで、
- 左手の指を動かす感覚を身につける
- 右手と左手を連動させる
- 指の無駄な動きを減らす
- ゆっくり正確に弾く意識を身につける
- 指板上を移動することに慣れる
といった効果が期待できます。
ただし、クロマチック練習だけでベースが上手くなるわけではありません。
あくまで、ベースを弾くための基本的な動きを身につけるための練習として考えましょう。
初心者は「速さ」より「きれいさ」を意識しよう
クロマチック練習をしていると、
「どこまで速く弾けるか」
を試したくなることがあります。
しかし、初心者のうちは速さよりも、
- 音がきれいに出ているか
- リズムが安定しているか
- 指を大きく浮かせていないか
- 余計な音が鳴っていないか
- 無駄な力が入っていないか
を確認する方が大切です。
ゆっくり正確に弾けるようになれば、そこから少しずつスピードを上げていけばいいのです。
まとめ
クロマチック練習は、ベース初心者でも簡単に始められる基礎練習です。
まずは、
1フレット → 2フレット → 3フレット → 4フレット
のように、隣り合ったフレットを順番に弾いてみましょう。
そして、
- 最初はゆっくり弾く
- 指を必要以上に浮かせない
- 右手と左手を合わせる
- 余計な音を鳴らさない
- メトロノームを使う
- 速さより正確さを優先する
ことを意識してみてください。
クロマチック練習は派手な練習ではありませんが、ベースを弾くための基本的な動きを身につけるのに役立ちます。
毎日の練習の最初に数分取り入れて、少しずつ左手と右手の動きを安定させていきましょう。
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